2022年 鳩山町成人式 お祝いの言葉

(写真)町長写真

お祝いの言葉

本日、成人式を迎えられた皆さん、ご成人誠におめでとうございます。

本年度、町内で新成人になられる方は、男性61名、女性56名の計117名の方々です。皆さんは今まで、学校生活はもちろん地域社会における多くの人々との出会いの中で、人としてここまで立派に成長なされました。本当におめでとございます。

ところで、昨年の12月8日は、太平洋戦争開戦80年ということで、いくつかのテレビ番組で、開戦時のことなど特集していました。私はこれらの番組を見ながら、数年前、研修で訪れた南九州市の知覧特攻平和会館のことを思い出しました。

知覧特攻平和会館のある南九州市には、戦争中、陸軍飛行学校の知覧分教所がありました。太平洋戦争末期、本土最南端の陸軍特攻基地となり、陸軍の特攻戦死者1306人の半数近くがここから出撃したとのことです。毎年、慰霊祭が行われ、特攻隊員の遺品や遺書の納めた知覧特攻平和会館が建てられたのです。

20年近く前に亡くなった父から、父の従兄弟が、特攻隊員として出撃し戦死したと聞いたことがありましたが、この知覧特攻平和会館の中で、その方の名前を発見しました。発見した時、思わず十数分間立ちすくんでしまいました。会ったこともない、特攻で戦死したということしか知らない方ですが、どんな思いで特攻機に乗り込んだのか、それまでどんな人生を歩んできたのか、どんな人生を歩みたかったのか、愛する人はいたのか、など複雑な思いにかられ、立ちすくんだのです。

さて、この特攻平和会館の中には、先ほど述べたように特攻隊員の遺品や遺書が納められていますが、その中に29歳で散った中佐の、幼い我が子にあてた遺書がありました。「大きくなったならば、自分の好きな道を進み、立派な人になりなさい。人のお父さんをうらやんではなりません。」という遺書でした。

この「大きくなったならば、自分の好きな道を進み、立派な人になりなさい。」というたいへん短い、簡潔すぎるほど短い言葉の中に、我が子に対する深い愛情と、29歳という若さで、好きな道に進むこともできず、特攻隊員として死んでゆかなければならない運命に対する無念さが、ごくごく控えめに表現されていると私は思います。

みなさんは、20歳を迎え、人生の夢や希望をお持ちのことと思います。もしくは、その夢や希望を育んでいる最中かもしれません。みなさんには、その夢や希望をぜひ、ぜひ実現していただきたいのです。好きな道を進んでいただきたいのです。たった一度しかない人生です。できることなら、好きな道を歩み、その夢を実現してください。

 

令和4年1月9日

鳩山町長 小 峰 孝 雄

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