笛吹峠(「鎌倉殿の13人」ゆかりの地)

鳩山町と嵐山町の境目にもなっている峠です。かつては鎌倉へと続く「鎌倉街道上道(かみつみち)」がここを通っていました。眼下に須江の集落が広がる、眺望のすばらしい笛吹峠は鎌倉街道で一番の難所で、南北朝時代には新田氏(南朝)と足利氏(北朝)の最後の決戦となった由緒ある場所です。

峠の由来については正平7年(1352)に新田義貞の子義宗が、南朝の宗良親王を奉じてここに陣をしき、足利尊氏と戦いました。このとき親王が名月の陣営で笛に心を慰めたことによると伝えます。

また、この場所は鎌倉時代以降広まる坂東札所めぐりの中で、9番慈光寺(ときがわ町)と10番正法寺(東松山市)を結ぶ巡礼街道との交差点にもなっており、現在ではハイキングなどの休憩場所となっています。

笛吹峠の合戦~鎌会街道沿いの中世史

笛吹峠は鎌倉街道の中で唯一の峠で、街道ーの難所といわれています。慈光観音と岩殿観音の巡礼道が交差す るこの峠は現在、鳩山町と嵐山町の行政境にあたり、クヌギや松の雑木林などに固まれて、今なお古き武蔵野の面 影を残しています。眼下に須江地区の集落が広がるとの峠は、眺望のすばらしさでも有名です。

平安時代か5錦倉時代にかけて、鳩山の近辺では大き な出来事が起こりました。1333年(元弘旬、後醍醐天皇 のもと足利尊氏や新田義貞らによって、鎌倉幕府を支配 していた北条氏が滅亡したのです。

北条氏滅亡後、後醍闘天皇と足利尊氏は対立することになります。そして、後醍醐天皇側についた新田義貞(南朝)と足利尊氏(北朝)の争いは、武蔵野合戦へと繋がっていきます。南北朝時代に武蔵野を舞台に繰り広げうれた 数々の争いの中で、鳩山も当然その渦中にあったのです。

新田義貞がこの世を去った後の 1352年(文治元・正 平7) 、義貞の子義宗と義興は、後醍醐天皇の皇子宗良親王を擁して鎌倉街道を南下します。この進撃は一時錬倉まで達し足利尊氏を窮地に陥れましたが、尊氏も直ちに 反撃を開始すると、鎌倉街道沿いを北上しながら、次々と義宗軍を打ち破っていきました。

そして、この武蔵野台戦の最後の舞台となったのが笛吹峠でした。尊氏軍8万人に対して、義宗軍はわすか2万人と勢力差は歴然でした。劣勢となった義宗軍は笛吹峠 倒由形を利用し、尊氏軍を平野に見下ろしながら、自分たちの姿を見せずに射手を進める「鳥雲の陣」を布くことで善戦しましたが、義宗軍は敗れ、越後へと敗走することとなります。この笛欧峠は、新田義宗と宗良親王が足利尊氏を打ち損じ、万餅の涙を呑み敗退した由緒ある場所なのです。

鳩山町を縦断していた鎌倉街道

鎌倉街道とは、鎌倉に幕府が聞かれたことによって発達した交通路です。鎌倉を起点に関東各地やその周辺国を放射状の3路線で結んでいました。鳩山のほほ中央を縦断していたの は、埼玉県の中央を縦断し上州経由で信州方面へと遇じる「上道(かみつみち)」で、ほかに東京都を横断して古河(茨峨県) を経由して奥州へと遇じる「中道」、積浜から東京を経て松戸(千葉県)を経由 して常陸へと通じる「下道」がありました。「上道」は鎌倉市から、 府中市(東京都)と所沢市(埼玉県)を経て、鳩山町、本圧市とたどり、藤岡市(群馬県)から上信越へと通じる幹線道路でした。

鳩山町のほぼ中央には鎌倉街道上道が通っており、関連する遺跡等が鎌倉街道の東西に展開しています。街道の東側には竹之城遺跡があり、12世紀末から13世紀中頃の初現的な館や掘立柱建物が見つかっています。西側には源義経の従者、熊井太郎忠元の館跡と伝えられる熊井城や、埼玉県を代表する中世墓の城添遺跡がありました。また、15世紀中頃には鎌倉大仏の鋳造時に招へいされた物部鋳物師の系譜に連なる小用鋳物師が仏具や生活雑器を生産するようになりました。

鎌倉街道に思いを馳せてウォーキング!

鎌倉街道は、現在の県道ときがわ坂戸線や県道東松山坂戸線に近い場所を通っていたとされています。今宿コミュニティセンターを出発点に、県道を北上し、笛吹峠まで歩くことで、当時の人たちとほぼ同じルートを辿ることができます。皆さんも、比企一族への思いを馳せながら、旧鎌倉街道を辿るウォーキングをしてみてはいかがですか。

(右写真の説明)現在の鳩山中学校グラウンド端に、鎌倉街道を説明している掲示板が設置されています。

(左写真の説明)現在の大橋交差点先に、鎌倉街道を説明している掲示板が設置されています。

参考:鎌倉街道ハイキングマップ

鎌倉街道ハイキングマップ(PDF:356.4KB)

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