熱中症は気温などの環境条件だけではなく、体調や暑さに対する慣れなどが影響して起こります。そして、熱中症は屋外だけではなく、室内でも多く発生しています。
気温がそれほど高くない日でも、湿度が高い・風が弱い日や、体が暑さに慣れていない時は注意が必要です。
【新型コロナウイルス感染症流行期におけるマスク着用の考え方について】
現在は、新型コロナウイルスが流行しており、マスクの着用が必須となっているような状態ですが、高温・多湿の環境下におけるマスクの着用は熱中症のリスクが高まります。
「常にマスクをしなければならない」という考えは非常に危険です。
人との距離(2m以上)が確保でき、会話を行わない場合であれば、マスクを着用する必要はありません。特に屋外ではマスクを外しても良い場合が多く、屋内においても周囲に人がいない場合はマスクを外すようにして、少しでも熱中症のリスクを減らすように心がけましょう。
- 熱中症予防×コロナ感染防止〜熱中症を防ぐために屋外ではマスクを外しましょう [PDF形式/1.52MB]
熱中症は予防が大切です
- 日傘をさす・帽子をかぶる・涼しい服装をするなど心がけましょう
- 水分をこまめに取りましょう
- こまめに休憩しましょう
こんな症状があったら熱中症を疑いましょう
- 軽度 : めまい・立ちくらみ・筋肉痛・汗が止まらない
- 中度 : 頭痛・吐き気・倦怠感・虚脱感
- 重度 : 意識がない・痙攣・高体温・呼びかけへの返事がおかしい・まっすぐ歩けない、走れない
熱中症になったときは
- 風通しのよい日陰や、冷房の効いている場所に移動しましょう
- 衣服をゆるめ、身体を楽にしましょう
- 自分で飲めるようならスポーツドリンクや食塩水(1リットルに1〜2グラム程度)を飲みましょう
- 氷や冷却剤を使い体温を下げましょう
回復しない場合は医療機関を受診してください。
お近くの医療機関が分からないときは、埼玉県救急医療情報センターまで。
(24時間対応 電話 048−824−4199)
高齢者の注意点
のどが渇かなくても水分補給!部屋の温度をチェック!
高齢者は体の水分量が少なくなり、汗をかきにくく、暑さやのどの渇きを感じにくい傾向がありますので、のどが渇かなくても、こまめに水分を取る習慣をつけましょう。
室内に温度計を置き、こまめに水分を補給することを心がけましょう。
エアコンや扇風機を上手に活用しましょう。
乳幼児は特に注意
乳幼児は体温調節機能が十分発達していないため、特に注意が必要です。
晴れた日には、地面に近いほど気温が高くなるため、乳幼児は大人以上に暑い環境にいます。
新型コロナウイルス感染症流行期における「熱中症予防3つの備え」
暑さが本格化する前から熱中症の危険性が高まっています!
- 梅雨〜暑くなり始めの時期はまだ体が暑さに慣れていません。
- 新型コロナウイルス感染防止のためマスク着用の機会が増えています。マスク着用で熱がこもりやすく、普段より喉の渇きに気づきにくくなります。
⇨「3つの備え」で熱中症を防ぎましょう。(令和2年6月18日更新)
1 屋内での備え
- 生活リズムを整え、食事・睡眠をしっかりと
- 上手にエアコンを使い、こまめな換気を忘れずに
- 喉が渇く前からこまめに水分補給を
2 屋外での備え
- 外出は暑い日・時間を避けて(天気予報を参考に)
- 早め早めの水分補給。マスク着用は要注意
- 日傘、帽子を使い、涼しい服装を
3 体調不良時の備え
- めまい、立ちくらみ、手足のしびれは熱中症の危険サイン
- 涼しい場所に避難して、服を緩めて体を冷やす
- 我慢せず周りの人にSOS ♯7119へ相談を
- 熱中症予防「3つの備え」チラシ(表) [PDF形式/2.01MB]
- 熱中症予防「3つの備え」チラシ(裏) [PDF形式/1.64MB]
正しく熱中症予防!啓発動画「スポーツ活動中の熱中症予防」のご紹介
現在、緊急事態宣言は解除されていますが、引き続き「まめな手洗い」や「咳エチケットの徹底」、「3密(密集、密接、密閉)の回避」等お一人おひとりの「新しい生活様式」の実践による新型コロナウイルス感染防止の取り組みが必要です。
これから夏に向けて、「新しい生活様式」を取り入れながらの外出や健康保持・増進のためのウォーキング、スポーツをする機会も少しずつ増えてくることと思います。
そこで、熱中症予防に役立つ動画をご紹介します。
「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」に基づく
啓発動画「スポーツ活動中の熱中症予防」(公益財団法人 日本スポーツ協会)
https://www.japan-sports.or.jp/medicine/heatstroke/tabid523.html#05
この啓発動画は、熱中症やその予防に関する基本的な知識や、熱中症が疑われるような症状がみられた場合の対処方法について分かりやすくまとめられています。
ご家族や身近な人の熱中症予防を考える・学ぶ機会として、是非ご活用ください!