「クビアカツヤカミキリ」にご注意ください。
クビアカツヤカミキリは、サクラやモモ、ウメなどバラ科の樹木に侵入し、樹木を衰弱させ、枯死させる危険性のある昆虫として特定外来生物に指定されています。
埼玉県内では、平成25年に初めて被害が確認され、令和4年度までに19市町で被害が報告されています。
※令和5年3月1日現在、鳩山町では、侵入・被害とも報告されていません。
クビアカツヤカミキリを発見したときは、速やかに捕殺し、役場産業環境課(または下記の連絡先)へ情報提供をお願いします。
連絡先
【埼玉県環境科学国際センター】0480-73-8370
【埼玉県みどり自然課】048-830-3143
【東松山環境管理事務所】0493-23-4050
(参考)環境省リーフレット [PDF形式/1018.53KB]
クビアカツヤカミキリの特徴について
- 体長:約2.5から4センチメートル
- 外見:全体的に黒く光沢があり、胸部(首あたり)に赤く、コブ状の突起があります。
- 生態:幼虫は樹木内部で2年から3年をかけて成長し、その後、6月から8月に成虫となって樹木から脱出します。
提供:埼玉県環境科学国際センター
クビアカツヤカミキリの被害について
成虫が人を刺すなど人体への危険はありませんが、幼虫がサクラ、ウメ、モモなどバラ科の樹木を好み、樹体内へ侵入します。
1本の樹木に複数個体の幼虫が侵入すると、樹体内を食害し、衰弱・枯死させる危険性があります。
クビアカツヤカミキリの幼虫が侵入した樹木からは、「フラス」と呼ばれる木くずとフンが混ざったものが排出されます。
提供:埼玉県環境科学国際センター
被害の確認方法
- 樹木の根元などに大量に散乱・堆積するフラスがあるか確認する。
- 樹木に成虫が脱出した孔があるか確認する。(成虫脱出孔は楕円形で、直径2から3センチメートル)
- 樹木に枯死した箇所があるかどうか確認する。
※フラスを排出する昆虫は他にも「ウスバカミキリ」や「コスカシバ」など複数種類いるため、フラスがある樹木のすべてにクビアカツヤカミキリがいるとは限りませんが、成虫の特徴やフラスの形状などで確認することができます。
クビアカツヤカミキリを発見したときの対処法
成虫を発見した場合
他の地域への拡散を防ぐため、市販の殺虫剤を用いるほか、熱湯をかける、靴で踏みつぶす等の方法により速やかに駆除・捕殺をお願いします。
フラスや侵入孔を発見した場合
フラスが発生し、クビアカツヤカミキリが侵入したと思われる穴に薬剤等を注入し殺虫してください。
または、樹木から脱出した成虫が他の樹木に拡散しないように、網を巻くなどの対策を講じてください。
その他
クビアカツヤカミキリは特定外来生物に指定されているため、「持ち運ぶ」「飼う」「別の場所に放す」などの行為は法律により禁止されています。
(参考)”クビアカツヤカミキリ”被害防止の手引き(埼玉県環境科学国際センター) [PDF形式/5.05MB]
関連リンク
クビアカツヤカミキリの生態や駆除・防除の方法、県内での発生状況等については、下記リンクを参照ください。
埼玉県環境科学国際センター「サクラの外来害虫”クビアカツヤカミキリ”情報