お祝いの言葉
本日、20歳を祝う会を迎えられた皆さん、誠におめでとうございます。
本年度、町内で20歳になられる方は、男性56名、女性49名の計105名の方々です。皆さんは今まで、学校生活はもちろん地域社会における多くの人々との出会いの中で、さまざまなことを学びながら、ここまで立派に成長なされました。あらためてお祝い申し上げます。また、ご臨席頂いておりますご家族の皆さま、本当におめでとうございます。
さて、私は皆さんに今日二つのことをお話しいたしたいと思います。一つ目は、ご家族の皆さんへの感謝を忘れないでいただきたいということです。ご両親はもとより、ご家族の温かい支えがあって、いまの皆さんがあるのです。
二つ目は、試練ということについてです。将来の夢や希望にあふれる皆さんに、その夢や希望をぜひ実現していただきたいと思いますが、実現の過程で必ず試練に出会うことになります。その試練ということについて皆さんに紹介したい言葉があります。
あるテレビドラマの中で「乗り越えられない試練はない」もしくは「神は乗り越えられる試練しか与えない」という言葉が度々出てきました。
私なりの解釈を申し上げます。どんなことでも乗り越えられるというような、単純なことを言っているのではありません。
人が「試練」を感じるときは、乗り越えられる可能性があるからこそ、「試練」と感じるのであって、乗り越える可能性が全くないときは、試練とすら感じないものなのです。言い換えると、人が「試練」と感じるときは、何らかの解決の糸口があるということをうっすらと認識している状態なのです。
同じことは、人生の夢や希望についてもいえます。実現の可能性があるからこそ、夢や希望となるのであって、全くないときは、人生の夢や希望とはなり得ないのです。
たった一度しかない人生です。できることなら、その夢をぜひ実現してください。幾多の試練を乗り越えながら、実現していただきたいと心から願っております。
最後になりますが、めでたくご成人なされた新成人の皆さんの前途が幸あらんこと心からご祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。
令和5年1月8日
鳩山町長 小峰 孝雄