はとやま 雑感
平成27年5月号のコラムで、財政調整基金についてふれ「この3年間で、現在の財政調整基金約1億5,000万円を3億円程度まで積み立てることを目標としている」と書かせていただきました。
3月末時点での財政調整基金は、約2億9,000万円で、この一年で約1億4,000万円ほど積み立てたことになります。そのほかにも、庁舎等改修基金に1,000万円、地域福祉基金に2,000万円、北部地域活性化基金に6,000万円積み立てることができました。積み立てた財源のうち6,800万円は、国民健康保険特別会計からの繰戻しですので、純粋には、単年度で様々な基金に約1億6,000万円積み立てることができました。
これは、平成27年度は投資的経費を極端に控えた結果ですが、このままでは、未来への投資は出来なくなり、町の活性化は望めません。課題は鮮明になってきました。「未来へ必要な投資を行いつつ、安定的な財政基盤を構築する」ということが、大きな課題です。
その課題へのチャレンジの年が平成28年度です。北部地域活性化事業、福祉・健康複合施設整備事業、学校給食センター改築事業など重要事業が集中した年になりました。こうした年でも財政調整基金を取り崩すことなく財政運営ができるかが問われています。
平成28年度予算は、約2,000万円財政調整基金を取り崩す結果となりましたが、執行段階の努力で繰り戻し、さらに積み立てができるようにすることが新年度の目標です。