窯とは?

 古墳時代中頃(5世紀初頭)になると、朝鮮半島から須恵器という新しい焼き物の技術が伝わり、「窯」を使った生産が始まります。
 これにより、じょうぶで割れにくい器を作ることができるようになりました。
 窯には、「窖窯(あながま)」と「平窯」の2種類があります。
 窖窯とは、丘陵の斜面をトンネル状にくりぬいたもので、薪や製品を出し入れする焚口、薪を燃やす燃焼部、製品を並べて焼く焼成部、排気をおこなう煙道部から構成されています。
 平窯とは、緩やかな傾斜面をくりぬいたものもありますが、おおむね平坦な土地に穴を掘って作られたものをいいます。
 基本的な構造は窖窯と同じですが、製品を焼く焼成室の床面が平らなものと、熱循環をよくするために(あぜ)を設けた有畦(ゆうけい)式(ロストル式)と呼ばれるものがあります。

地下式窖窯

半地下式窖窯

有牀(ゆうしょう)式平窯


  ※読み仮名: 通焔孔(つうえんこう) 焔道(えんどう) 畦(あぜ)
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