はとやま 雑感
東京都国分寺市とは、平成25年に古代瓦づくりを通じての地域交流が図られましたが、この度、国分寺市と友好都市協定を結ぶこととなりました。
今から約1300年も前、鳩山町内の古代窯で、武蔵国分寺の造営に用いられた瓦や須恵器が盛んに焼かれていました。現在、国分寺市では「平成の国分寺造営事業」のプロジェクトに取り組んでいます。
この協定により、瓦の生産地である鳩山町と瓦の消費地である国分寺市との間で、古代における歴史的なつながりを通じた文化的な交流事業を軸にしながら、様々な分野において、広く交流を図り、友好と理解を深めていけるものと思います。
国分寺市との縁は、この古代の瓦だけではありません。鳩山町には、JAXAの地球観測センターがありますが、国分寺市は、日本の宇宙開発の発祥の地でも あります。「日本の宇宙開発・ロケット開発の父」と呼ばれる糸川博士が、ペンシルロケットの水平発射実験を行なった記念すべき場所が、国分寺の地です。国 分寺市制施行50周年記念として、小惑星「コクブンジ」が命名されています。
また、国分寺市には、日立製作所の中央研究所がありますが、鳩山町にある日立製作所の基礎研究センタは、もともと中央研究所にあったセクションが移転したものです。
このように、国分寺市とは、古代だけでなく現代でも、その時代の最先端の分野で、深いつながりがあり、この後の交流が楽しみです。