加齢に伴う「聞こえづらさ」は、どなたでも起こりうることです。また、聴力機能の低下を、身体機能の低下や認知機能の低下だと思ってしまうことがあります。
加齢性難聴は、老化による聴覚機能の低下なので、根本的な治療法はありません。大切なのは、早期に「聞こえ」について気が付き、自分にあった補聴器などを使用し、「聞こえを改善」することです。
「聞こえづらさ」について
難聴の影響
- 必要な音が聞こえず、社会生活に影響を及ぼす
- 危険を察知する能力が低下する
- 家族や友人とのコミュニケーションがうまくいかなくなる
- 自信がなくなる
- 認知症発症のリスクを大きくする
- 社会的に孤立し、うつ状態に陥ることもある
難聴の予防
難聴の進行を遅らせる、加齢以外での原因を避けるために
- 大音量でテレビをみたり音楽を聴いたりしない
- 騒音など、大きな音が常時出ている場所を避ける
- 騒音下での仕事をしている方は耳栓をする
- 静かな場所で耳を休ませる時間を作る
老化を遅らせるための生活習慣の見直し
- 生活習慣病の管理 栄養バランスがとれた食事
- 適度な運動
- 規則正しい睡眠
- 禁煙
早期発見、早期治療のために定期的に耳鼻咽喉科受診を!
- 耳鼻咽喉科で聞こえの検査
- 早期に補聴器で聞こえをサポート
高齢者の補聴器購入補助を行っています。高齢者補聴器購入費助成
家族や周囲が聞こえにくさに気づいたとき
聞こえづらさは歳のせいだと決めつけず、周囲の方がいつもと違う「聞こえ方」に気づいた場合は、必ず耳鼻咽喉科を受診してください。
「一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会」ホームページより転載 https://www.jibika.or.jp/owned/hwel/