実施概要
【開催日時】平成29年8月23日(水曜日) 午後2時から3時30分
【会場】鳩山町役場 305・306会議室
【講師】千装 将志(ちぎら まさし)氏 (狭山市立堀兼小学校長)
【演題】『人権教育の課題について』
8月23日(水曜日)に鳩山町役場で鳩山町人権問題研修会が開催され、小・中学校の教員など65名が参加しました。この研修会は、「人権尊重社会をめざす県民運動」の協賛事業として毎年開催されており、今年度は狭山市立堀兼小学校長 千装 将志(ちぎら まさし)氏を講師にお招きして、「人権教育の課題について」という演題でご講演いただきました。
埼玉県の人権施策推進指針によると、人権とは「すべての人間が生まれながらにして持っている権利で、人間が人間らしく生きていくための誰からも侵されることのない権利」とあります。しかしながら、女性の人権や同和問題、子どもや高齢者の人権といった様々な人権問題が存在するのが実情です。こうした人権問題は大人だけの問題ではなく、時には子ども同士のちょっとしたからかいから、いじめや差別にまで発展してしまうこともあります。講師の千装先生も珍しい苗字であることから、高校生の頃に「変な名前」と言われて嫌な思いをした経験をお持ちでした。
このように、人権問題は年齢を問わず身近な問題として存在しています。これらの問題の解決のためには、人権問題を正しく理解し、人権感覚を身に付け、様々な人権課題を解決しよとする子どもを育成することが重要であり、学校における人権教育の充実を図る必要があります。また、子どもが学校で学んだことが否定されることの無いよう、保護者や地域住民に対しても人権教育の啓発が必要です。
人権問題の解消には、私たち一人ひとりの正しい理解が必要です。今回の講演で、子どものうちから高い人権意識をもち、人権感覚を磨くことのできる環境づくりの大切さを学びました。