財政調整基金
平成27年度の一般会計予算ですが、3月定例議会で可決・承認をいただきました。今年度予算の最大の課題は、財政調整基金を取り崩すことなく編成するということでした。
特別職の給料削減をはじめ、さまざまな努力を行いましたが、約1,300万円の財政調整基金を取り崩すこととなりました。
取り崩しはしましたが、執行段階の努力で、最終的な決算では、逆に積み立てることが可能な範囲と考えております。平成27年度決算では、5,000万円程度の積み立てを目標にしています。さらに、3年間で、現在の財政調整基金約1億5,000万円を3億円程度まで積み立てるということを中期目標としています。
その財政調整基金ですが、「自治体が財源に余裕がある年に積み立て、不足する年に取り崩すことで財源を調整し、計画的な財政運営を行うための貯金」とされています。その年の単年度固有の事業を実施するにあたり、財源が不足する場合に取り崩し、そうでないときに積み立てるための基金です。
その意味では、ここ数年、国の有利な交付金・補助金を活用し、インフラ整備を進めた結果であり、本来の使い方を行ったといえます。
しかし、平成27年度当初予算段階での経常収支比率は、約95%です。経常収支比率とは、一般財源に占める毎年同じように支出される経常経費の割合です。逆に言えば、残りの5%がインフラ整備などのその年固有の政策的経費で少なすぎます。
せめて10%強は欲しいところです。今の鳩山町の財政上の課題は、経常経費を削減し、将来の町の発展に必要な投資的経費を確保することです。