小惑星 鳩山町
Hatoyamamachi(鳩山町)という小惑星が誕生しました。この小惑星は、1992年10月19日に、札幌市在住のアマチュア天文家渡辺和郎氏によって発見されました。
15303という番号が付与されていましたが、固有名詞が与えられないまま、今日に至っていました。8月29日発行の「小惑星回報」でこの固有名詞がつけられたことが公表されました。
天体の発見者には、固有名を命名委員会に提案する権利があります。「鳩山町」という命名の詳しい経緯は知りませんが、JAXAの地球観測センターが鳩山町にあるということで、センターの業務委託を受けている一般財団法人リモート・センシング技術センターの働きかけがあったものと思います。
火星と木星の中間に多数の小惑星が発見されています。惑星は、もともと衝突・合体を繰り返しながら、塵から小石、小石から岩、岩から岩塊、岩塊から小惑星、そして惑星へと成長していったと考えられています。
この小惑星もその一つです。やや潰れた楕円軌道で、太陽の周囲をおよそ5.18年かけて一周しています。大きさは、直径約13キロメートルと推定されています。近年話題になった探査機「はやぶさ」が到着した小惑星「いとかわ」は、500メートルほどしかありません。小惑星としては、大きめの部類に入るようです。将来、この小惑星「鳩山町」がJAXAによって探査されると面白いですね。
Hatoyamamachiの命名を記念したなんらかのイベントができればいいな、と思います。