数字で語る はとやま
刑法犯認知率、人身事故発生率
4月号では、『健康』をテーマに平均寿命と健康寿命という指標を取り上げてみました。この二つの指標からは、あくまで県内の市町村との相対的な比較ですが、健康に暮らせる町ということがわかりました。今回は、刑法犯認知率と人身事故発生率を取り上げてみたいと思います。
刑法犯認知率というと難しい言葉ですが、要するに犯罪の発生率です。鳩山町の犯罪の発生率は、人口1000人当たり6.89件(平成20年)で、西入間警察署の管内(坂戸市、鶴ケ島市、毛呂山町、越生町、鳩山町)では最も低いのですが、それだけではありません。県内で鳩山町より低いのは秩父地方の 市町村しかありません。また、人身事故の発生率も極めて低く、人口1000人当たり2.42件(平成20年)で、低い方から3番目という順位です。こうして見ると、健康面だけではなく、安全・安心という面からもこの鳩山町は、暮らしやすい町という事がいえます。
こうしたことは、産業らしい産業がなく、繁華街がないということが、犯罪の発生率をおさえているともいえます。人身事故の発生率が低いのも、「陸の孤島」といわれるような交通の不便さに起因しているともいえ、鳩山町の長所と短所は表裏一体のものであることがうかがえます。
今後まちづくりを進めるにあたっては、鳩山町の良さをしっかりと、とらえ直す必要がありますし、こうした鳩山町の良さをあらわす指標は、ほかにもありますが、次回は一転して鳩山町の課題についてふれてみたいと思います。鳩山町の最大の課題は、なんといっても少子高齢化です。そこで、高齢化率と出生率について、6月号で取り上げてみます。