財政力指数
財政力指数という指標があります。これは、財政基盤の強さを示す指標で、地方交付税の算定に用いられる数値です。大まかにいえば、市町村が標準的に収入できるお金を、合理的かつ妥当な水準の行政運営を行うために必要な最低限の経費で割ったものです。
では、鳩山町の財政力指数はどうなっているのでしょうか。平成19年度は0.726で、県内30町村中の順位は14位で、町村平均の0.717をわずかに上回っています。
近隣の比企郡の6つの町と西入間地区の2つの町、計8つの町と比較してみます。表をご覧ください。
順位 | 県内30町村中の財政力指数の順位 | 町名 | 財政力指数 |
---|---|---|---|
1 | 2 | 滑川町 | 0.927 |
2 | 7 | 嵐山町 | 0.842 |
3 | 14 | 鳩山町 | 0.726 |
4 | 15 | 川島町 | 0.714 |
5 | 16 | 毛呂山町 | 0.701 |
6 | 17 | 小川町 | 0.694 |
7 | 18 | 吉見町 | 0.694 |
8 | 24 | 越生町 | 0.603 |
9 | 25 | ときがわ町 | 0.578 |
こうしてみると、鳩山町は近隣の町と比較すると財政力指数は決して低くはなく、財政基盤が弱いということはありません。「鳩山町は貧乏だ」という声をよく聞きます。地方交付税がなければやりくりできないという点では、貧乏といえば貧乏ですが、ほとんどの自治体は同じ状態です。
このように、他町村との相対的比較では、決して財政力が低いとはいえません。要は予算の使い方や町の施策のアピールの仕方という面で、「鳩山町は貧乏だ」という印象をもたれてしまった面があるのでしょう。