古代ハイテク産業の地 鳩山(平成23年 広報はとやま 1月号 掲載)

古代ハイテク産業の地 鳩山

鳩山町長 小峰孝雄鳩山町の北西部には、今から約1200 〜1300年前(奈良・平安時代)の須恵器と瓦の一大生産遺跡が残っています。遺跡の名前は、南比企窯跡群。その範囲は赤沼・泉井・竹本・須江・奥田・大橋、そして嵐山町将軍沢の一部に及ぶ広大なものです。確認されているもので400基以上、未確認を含めれば1000基以上に及ぶ可能性があります。東日本最大であるだけでなく、全国でも5本の指に入る可能性があるのです。
規模だけでなくその内容も抜群です。例えば25年前に発掘調査した鳩山窯跡群では、窯跡の周囲から工人たちの工房や住居、さらには素材の粘土を採掘した穴がおびただしく確認され、須恵器工房の全貌が明らかになりました。また関東でも最古といわれる製鉄の痕跡も見つかっており、当時の鳩山は古代ハイテク産業の中心地であったのです。
しかし、その内容が明らかになっているのは、実は全体のたった1割。残りの9割はすべて1200年間静かに眠っています。最近では、泉井地区で大規模な国分寺瓦窯跡群が確認されるなど、その可能性はいまだ計り知れません。
町では、この南比企窯跡群を国の指定文化財とするための事業に、平成23年度から本格的に着手します。指定になれば、豊かな里山環境の中で窯跡や工房を見学できる施設や復元古代窯など、遺跡公園のように整備し、鳩山が全国に誇る文化財の有効活用を目指せればと思います。

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