ふれあい講演会
先日、鳩山中学校でふれあい講演会が開催されました。今年の講師は、電波天文学者である阪本成一氏でした。阪本氏は、現在、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究本部教授で、映画にもなった小惑星イトカワのサンプルを持ち帰った「はやぶさ」の開発に関わった方です。
昨年5月に先生の講演をお聞きする機会がありました。講演終了後「JAXA の地球観測センターのある鳩山町の町長の小峰です。天体観測が趣味です。」と挨拶したところ話が弾み、その後メールのやりとりがあり、今回の企画へとつながりました。
今回の講演の演題は、「宇宙と夢への挑戦」でした。小惑星イトカワのサンプル入手に成功した理由を、「1 新たな課題を選び大胆に挑戦したこと」「2 仕事への愛」「3 根性」「4 皆の意見を聞き皆で考えたこと」「5 できない理由ではなく、どうしたらできるかを考えたこと」と子どもたちに語っていただきました。
教育というと学力向上のみに関心がいきやすいですが、私はもっと幅広く考えるべき、と思っています。「将来の夢や希望を育み、その夢や希望を実現する」いわゆる自己実現を手助けすることこそ、教育の最も大切な役割ではないかと思っています。
中学の卒業式で、必ず話すことがあります。「たった一度しかない人生です。そのたった一度しかない人生を、決して悔いることのないよう、将来の夢や希望をぜひ実現してください。そのために今、学んでください。体を鍛えてください。友達をたくさん作ってください。」これからも、子どもたちの夢や希望を育む取り組みができればと思っています。