地域連携ワークショップ
宇宙航空研究開発機構(JAXA)から地球観測センターの運営の委託を受けている一般財団法人リモート・センシング技術センター(RESTEC)の呼びかけにより、地域や大学、民間企業が連携し、地域社会が抱える課題に対し、宇宙からの情報活用の実現性を探る「地域連携ワークショップ」が取り組まれています。
昨年10月に第1回が開催され、第2回が4月4日に行われました。参加団体は、鳩山町以外にJAXA、東京電機大学、日立製作所中央研究所、RESTECなどです。
ワークショップは講演会とパネルディスカッションの2部形式で行われています。2回目のワークショップの講演会では、京都大学の中野不二男教授から、衛星画像を活用して地下に眠る遺跡位置を特定する可能性について、課題提起がなされました。
この方策が可能なら、鳩山町にある千とも二千ともいわれる南比企窯跡群の窯跡の位置の特定に役立つ可能性もあります。
続いてのパネルディスカッションでは、衛星画像による遺跡調査だけでなく、東京電機大学による衛星打ち上げプロジェクトへも話題が集まりました。
第1回のワークショップで、パネリストの1人である株式会社アーベルソフトの佐藤会長からの提案を受け、東京電機大学で衛星プロジェクトの検討が開始されています。
JAXAの衛星打ち上げ時に、主衛星だけでなく、いくつかの子衛星も一緒に打ち上げられています。東京電機大学の衛星プロジェクトが、JAXAの眼鏡に適うものになるかどうかがポイントになります。
パネリストの1人として参加していますが、毎回興味深い話題が続いています。
今後の展開が楽しみになってきました。