成人男性を対象とした風しんの追加的対策について
厚生労働省は平成30年の風しんの流行を受け、風しんに係る公的接種を受ける機会がなかった昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性に対し、風しん抗体検査及び予防接種(風しん第5期定期予防接種)を行うこととし、上記に該当する方は抗体検査と、抗体検査の結果に応じて予防接種を無料で受けられます(1人1回に限ります)。
風しんとは
風しんは1人の患者から免疫のない 5人から7人に感染する可能性がある、大変感染力が強い疾患です(インフルエンザでは 1人から2人)。特に成人が発症した場合は、高熱や発しんが長く続いたり、関節痛などを発症し、小児より重症化することがあります。
症状としては、風しんウイルスに感染してから14日から21日の潜伏期間の後、発熱とともに全身に淡い発疹が現れます。通常3日程度で消失し、麻しん(はしか)のように発しんのあとが長く残ることはありません。また、その他の症状としては耳の後ろや頚部、あるいは後頭下部のリンパ節が腫れるのも特徴の一つです。通常は数日で治癒しますが、稀に血小板減少性紫斑病や脳炎などの重篤な合併症を併発することがあります。
風しんは、風しんウイルスを含んだ飛まつ(咳やくしゃみ、会話、発語などで飛び散るしぶき)を吸い込むと感染します。発症予防には風しんのワクチン接種が極めて有効です。
風しんは子どもの病気と思われがちですが、近年では成人の間で風しんの感染が広がっているため、成人においても注意が必要です。
風しん抗体検査の対象者
鳩山町に住所を有する昭和37年(1962年)4月2日から昭和54年(1979年)4月1日までの間に生まれた男性
風しん予防接種の対象者
上記抗体検査対象者で、風しん抗体検査の結果、十分な抗体がないことが判明した方(HI法 8倍相当以下)
実施期間
令和6年度までを実施期間としています。
- 抗体検査は結果が出るまでに概ね2週間程度かかることや、予防接種は当日の体調によっては希望する日に受けられない場合もあるため、年度内のできるだけ早い時期に受けていただくようおすすめします。
- 実施期間を過ぎて抗体検査及び予防接種を受けた場合、費用は全額自己負担になりますのでご注意ください。
クーポン券について
上記対象の方へ、受診に必要なクーポン券を発送していますが、紛失した場合は再発行しますので、町保健センター(電話番号296−2530)までお問い合わせください。
- クーポン券はシール状になっています。はがさずそのままお持ちください。
費用について
クーポン券利用で、抗体検査、予防接種ともに無料です(1人1回に限ります)
抗体検査の受け方
抗体検査は、次の3つの方法で受けることができます
- 委託医療機関で個別に受ける
- 国民健康保険特定健康診査を受診する際に同時に受ける
(※医療機関で受ける場合、特定健康診査及び風しん抗体検査のどちらも実施している医療機関に限ります) - 事業所(職場)の健康診断を受診する際に同時に受ける
(※同時実施については事業所により異なりますのでご確認ください)
予防接種の受け方
委託医療機関へ電話し、指示に従って接種してください。なお、接種の際はクーポン券をご利用ください。
委託医療機関について
全国の委託医療機関で受けられます。
医療機関一覧は、厚生労働省のホームページ(下記リンク)をご確認ください。