脳脊髄液減少症とは
交通事故をはじめ、転倒やスポーツ外傷、体に強い衝撃を受けたことが原因で、脳脊髄液(髄液)が漏れて髄液が減ることにより大脳や小脳が下がり、脳と頭蓋骨をつないでいる神経や血管が引っ張られ、脳の機能が低下するためいろいろな症状が出る疾患です。
どのような症状が出るのでしょうか
頭痛、目の奥の痛み、視力低下、回転性のめまい、ふらつき、頸部・背部の痛み、腰痛、しびれ、吐き気、極端な倦怠感、動悸、腹痛、など様々な症状が複合的に出ます。
治療法は
現在、医学的な解明が進められている段階であり、明確な診断基準や治療法は確立されていません。
治療法の一つであるブラッドパッチ治療法(硬膜外自家血注入方)は、髄液の漏れている周辺に血液を注入し、血液が凝固する性質を利用したものです。
小児の場合は早期発見、早期治療が大事です。発症の原因となる事故が起きた場合は出来れば2週間程度学校を休み、水分を多めに取り安静(横になり休む)にすることで、重症化予防につながります。
また、県では県内の病院を対象として脳脊髄液減少症の診療に関する調査を行い、県のホームページで情報提供しています。詳しくは各医療機関にご確認ください。