住みやすさと住みにくさ
前回述べた第5次総合計画は、今後10年間を展望し町が目指す将来の姿とそのための取り組みとして策定されたものです。その第5次計画を策定する際に、町の政策に関する町民の意識やニーズを把握するために町民意識調査を行いました。
その中の住みやすさに対する問いでは、「住みやすい」、「どちらかというと住みやすい」が、それぞれ21.9%、40.7% で合わせて62.6%でした。「どちらかというと住みにくい」、「住みにくい」は、それぞれ26.8%、7.4%で、合わせて34.2%でした。
住みやすさの理由は、「自然が豊かだから」「騒音などなく静かで心が休まるから」で、合わせると54.0%を占めています。一方で、住みにくさの理由では、「通勤・通学・買い物が不便だから」「バスなどの公共交通が不便だから」で53.8%となっています。
このように、住みやすさと住みにくさは表裏一体のものであることがわかります。自然の豊かさと交通の不便さは、表裏の関係にあり、見る視点によって異なるのです。第5次総合計画では、「自然の豊かさに住みやすさを感じる一方で、それが魅力や特徴のなさの要因に」もなっていると分析しています。
政策の重点事項としては、「公共交通の充実、医療や福祉のサービスの充実(高齢化対策を含む)、働く場の確保」とし、その対策が必要としています。