埼玉のへそ
このコラムでは、「数字で語るはとやま」というタイトルで連載をしてきましたが、今月号から「はとやま雑感」というタイトルでテーマを広げ、続けていきたいと思います。
国土地理院が各都道府県の地理上の重心(へそ)を計算しました。その埼玉県の「へそ」が鳩山町の大橋地内にあるのです。北緯35度59分48秒、東経139度20分52秒の地点で、地球観測センターから500mほど南西へ向かったところです。鳩山カントリークラブのコース内と思われます。
都道府県の「へそ」といえば北海道の富良野市が有名です。テレビドラマ「北の国から」の中で「へそ祭り」として登場します。その「北海へそ祭り」は2日間で110団体、約5,000人の踊り手と大勢の観光客で賑わう夏の北海道を代表する祭りとして広く知られています。そのほか、「へそ」にちなんだものもたくさんあります。へそマラソン大会、へそ公園(中心標公園)、へそ標(北海道中央経緯度観測標)、へそ民話、へそスイカ、へそ歓楽街、へそ十戒、へそ火脚、へそみこし、へそ時計などのほか、「へそ」の名の付いた銘菓も数多いようです。
実は隣の東松山市では、平成14年の第25回日本スリーデーマーチ最終日、パレード出発式で、当時の坂本市長は「東松山は、埼玉県のまん中である」と、「へそ宣言」をしました。しかし、埼玉県の本当のへそは、この鳩山町だったのです。