鳩山の星空
しばらく遠ざかっていた天体観測を、再開し始めています。最近の天体望遠鏡は、自動導入という優れた機能があります。初期設定さえ正しく行えば、見てみたい天体を指定するだけで、目的の天体をほぼ視野の中央に導くことができます。慣れていない私でも、アンドロメダ銀河を難なく導くことができました。
私が子どものころは「天の川」がよく見えました。「星が降る」という表現がありますが、そうした感覚を味わった覚えがあります。
星が見えにくくなったのは、天体観測の世界では光害という表現を使っていますが、人工的な光によるものです。街灯がそばにあるのとないのでは大きく違います。都心では、数えるほどしか星が見えないそうです。
では、現在の鳩山町ではどうでしょうか。肉眼でもそれなりに楽しめます。夕刻暗くなってから最初に見つけることができるのは、南東の空高くに明るく光る「木星」です。その下の「アルデバラン」という一等星も見えてきます。
やがて、暗くなるのと目が慣れてくるのが相まって、次々に星が見えてきます。「木星」や「アルデバラン」の下には、冬の星座の代名詞的存在である「オリオン座」が昇ってきます。「オリオン座」が確認できたら、180°方向を変え、北西方向に目を転じてみてください。W字形の「カシオペア座」が見えます。
このころには、目が良い人には、木星の近くに「すばる」が確認できるはずです。夜半には、北斗七星も北西の空に見えてきます。
県内で、目視で星を楽しめる南限が、この鳩山町ともいわれています。皆さんも鳩山の星空を楽しんでみてください。