家の中の安全対策
地震が起こった場合の家の中の安全対策として、以下の4つのポイントを考えてください。
- 家の中に逃げ場としての安全な空間をつくる
部屋がいくつもある場合は、人の出入りが少ない部屋に家具をまとめて置く。
無理な場合は、少しでも安全なスペースができるよう配置換えする。 - 寝室、子供やお年寄りのいる部屋には家具を置かない
就寝中に地震に襲われると、家具が転倒するなど危険です。また、病人などは逃げ遅れる可能性もあります。
- 家具は倒れにくいように置く
家具と壁や柱の間に遊びがあると倒れやすい。家具の下に小さな板などを差し込んで、壁や柱に寄りかかるように固定する。
畳の上に置く場合は、家具の下に板を敷く。 - 安全に避難できるように、出入口や通路には物を置かない
玄関などの出入口までの通路に、家具などの倒れやすい物を置かない。
また、玄関にいろいろ物を置くと、いざというときに、出入口をふさいでしまうこともあります。
家の周囲の安全対策
家の周囲の安全対策として、以下の点を参考にしてください。
窓ガラス
飛散防止フィルムをはる。
ブロック塀、門柱
土中にしっかりとした基礎部分がないもの、鉄筋がはいっていないものは危険なので補強する。
ひび割れや鉄筋のさびも修理する。
屋根
不安定な屋根のアンテナや屋根瓦は補強しておくこと。
ベランダ
植木鉢などの整理整頓をしてください。落ちる危険のある場所には何も置かないこと。
プロパンガス
ボンベを鎖などでしっかりと固定しておくこと。
非常持出品・備蓄品の準備
非常持出品について
避難するとき持ち出す最小限の必需品です。あまり欲張りすぎないことが大切です。
重さの目安は男性で15キログラム、女性で10キログラム程度です。背負いやすいリュックサックにまとめておきましょう。
非常持出品の例
- 携帯ラジオ
- 懐中電灯
- ろうそく
- ヘルメット (防災ずきん)
- 非常食 (火を通さなくても食べられるもの)
- 水 (赤ちゃんの場合は粉ミルク)
- 生活用品 (ライター、マッチ、ナイフ、缶切り、ティッシュ、ビニール袋など)
- 衣類 (下着、上着、手袋、靴下、ハンカチ、タオルなど。赤ちゃんがいる場合は紙おむつなど。)
- 救急、薬品、常備薬 (ばんそうこう、ガーゼ、包帯、消毒薬、解熱剤、胃腸薬、かぜ薬、目薬、持病のある方は常備薬など)
- 通帳、証書類、印鑑 (預金通帳、健康保険証、免許証、住所録のコピーなど)
- 現金 (紙幣だけでなく硬貨もあると便利)
非常持出品の準備のポイント
- あまり重いと避難行動に支障がでるので、重すぎる場合は、飲料水などの一部を家に保管するなりして減らすこと。
- 重い缶詰のかわりに、比較的軽い、乾燥食品などを用意する。水を注ぐだけで簡単にできる。
- できれば各自に1つのリュックを用意し、それぞれ持ち出しやすい場所に保管してください。
非常備蓄品について
災害復旧までの数日間を自活するために、最低でも3日分、できれば5日分を用意しましょう。
非常備蓄品の例
非常食
そのまま食べられるか、簡単な調理で食べられるもの。
定期的に期限を確認し、古いものから食べて、いつも新鮮なものを補充すること。
水
飲料水は、一人一日3リットルが目安です。
生活用品
燃料は短期間なら卓上コンロや固形燃料で十分です。
その他、洗面具、生理用品、ビニール袋、キッチン用ラップ、新聞紙、ビニールシートなど。