鳩山町議会令和5年第3回定例会（9月）

行政報告をいたします。

はじめに、「南比企窯跡国指定史跡化イベントについて」でございます。

国指定史跡に指定された『南比企窯跡』や、町新指定の出土遺物を町民の皆様などに知っていただくため、「南比企窯跡国指定史跡化イベント」として、6月12日から7月10日にかけて『町新指定文化財展』を開催いたしました。

7月8日には、農村公園まつぼっくり研修室で遺跡見学会を実施し、公園内の石田遺跡をめぐり、普段では見られない赤沼古代瓦窯跡がある覆屋の中を見学するなど、貴重な体験をしていただきました。

今回のイベントは、遺跡や町のことに興味がある方たちが参加し、質疑応答などが活発に行われ、実りある見学会となりました。

南比企窯跡出土遺物については、貴重な文化財資料として、保存及び活用を図るとともに、今後も関連のイベントを企画し、国指定史跡に指定された『南比企窯跡』を町内外にアピールして参りたいと考えております。

次に、「第8回七夕＆オープンカフェの開催について」でございます。

7月2日に、鳩山町と鳩山町社会福祉協議会の主催により「第8回七夕＆オープンカフェ」を「ふくしプラザイベント実行委員会」、「ボランティア」、「ミニコンサート出演者」など多くの皆様にご協力をいただき、ニュータウンふくしプラザで開催いたしました。

七夕＆オープンカフェは新型コロナウイルス感染症対策のため、令和元年度の開催から4年ぶりに感染防止対策を図りながらの通常開催となりましたが、会場には笹竹に多くの皆さんの夢や希望などのメッセージを込めた短冊が飾られ、屋外では音楽イベントやキッズダンスのステージ、ミニゲームコーナー、模擬店などが出店され晴天の中、盛大な開催となりました。

次に、「鳩山町と国立大学法人金沢大学との研究交流事業に関する基本協定の締結について」でございます。

7月6日に、鳩山町と国立大学法人金沢大学は、お互いに有する人的資源と物的資源を有効活用し、研究交流することで、地域社会及び教育等の発展を目的に、「研究交流事業に関する基本協定」を締結いたしました。

現在、検討している研究交流事業は、AI（人工知能）技術を活用した取り組みをメインに考えております。

今年度は、第1弾の取り組みとして、糖尿病予防対策事業として、生体センシング技術と国保データベースシステム（KDB）を用いた、AIによるヘルスプロモーション「HATO－Check」事業を町民健康課所管の鳩山町保健センターで実施いたします。

この事業は、疾患が疑われる人を含めると、国民の5人から6人に1人が罹患していると言われる、糖尿病を予防する事業でございます。

具体的には、最先端センシング機器「Free Styleリブレ（血糖値の測定器）」を使用し、24時間の血糖値の変動を1分間ごとにモニタリングするもので、参加者自身もスマートフォンで数値が確認できるため、何を食べると血糖がどのくらい上がるかが理解できるものでございます。

この測定した個人データを、国保データベースシステム（KDB）と比較して、AI技術を活用し、糖尿病予防リスクの出現率を予測するもので、全国でも先進的な取り組みとなっております。この事業は、今年の11月から実施する予定でございます。

このほか、町では、今回の糖尿病予防対策事業などの健康づくり事業だけではなく、AI技術を活用し、町のDX（デジタル・トランスフォーメーション）の推進と併せて、まちづくり全般にわたって、最新の技術を取り入れて、鳩山町の行政サービスの質の向上を図っていきたいと考えております。

最後に、商工会主催の「納涼夏まつりについて」でございます。

「納涼夏まつり」につきましては、コロナ禍により令和2年度から開催が見送られておりましたが、今回から「鳩山町商工会納涼夏まつり実行委員会」が主催となり、去る8月5日に中央公民館北側駐車場を会場として4年ぶりに開催され、主催者発表では1,800人ほどの方に来場いただきました。

当日は、第一部で、会場中央の櫓を中心に太鼓の演奏や、キッズダンス、よさこい踊りなどが披露され、第二部で、盆ダンスショーや町民参加による盆踊りが行われましたが、会場内で飲食ができるというコロナ禍からの解放感も手伝い、大いに盛り上がった祭となりました。

また、多くの方に協賛いただき打ち上げられた花火は、祭の締めくくりとして夏の夜空に大輪の花が咲き、会場から大きな歓声が上がるなど、暑いだけではない、鳩山の夏を楽しんでいただけたものと考えております。

さて、本定例会に上程されます案件は、町の条例の制定に関するもの1件、令和4年度一般会計、特別会計及び企業会計決算認定に関するもの7件、令和4年度水道事業会計未処分利益剰余金の処分に関するもの1件、令和5年度一般会計、特別会計及び企業会計補正予算の議定に関するもの4件、町道路線の廃止及び認定に関するもの1件、人事に関するもの2件の計16案件でございます。

いずれも重要案件でありますので、慎重なご審議をいただき、速やかなるご議決を賜りますようお願い申し上げます。

なお、併せて、専決処分の報告が1件、財政健全化法に基づく令和4年度健全化判断比率の報告及び令和4年度資金不足比率の報告が計2件、令和4年度教育委員会の事務に関する点検評価の報告が1件ございますので、よろしくお願い申し上げ、行政報告とさせていただきます。