鳩山町議会令和4年第2回定例会（6月）

行政報告をいたします。

はじめに、「鳩山町と県立鳩山高等学校が共催で行うハトミライプロジェクトについて」でございます。

平成29年度に鳩山高等学校の生徒の皆さんの発案により開始しましたハトミライプロジェクトですが、将来的に鳩山町を桜の名所にしようという目標を掲げ、毎年、町内に桜の苗を植える活動に取り組んでおります。

令和3年度は、本年3月25日に鳩山松寿園のご協力の下、同園の敷地内に3本の桜の植樹を行いました。ハトミライプロジェクトは、今回で5回目の植樹となりまして、これまでに累計24本の桜を町内に植樹しております。また、植樹だけではなく、その後の管理も生徒の皆さんが継続的に行っております。

このプロジェクトを通じ、若い世代のまちづくりへの参画を促進すると共に、鳩山高等学校の生徒の皆さんには、学校では学ぶことができない体験をしていただければと考えております。

次に、「パートナーシップ宣誓制度について」でございます。

一人ひとりが互いに人権を尊重し、多様性を認め合いながら、自分らしくいきいきと暮らせる社会の実現を目指すための「パートナーシップ宣誓制度」を令和4年4月1日から開始いたしました。

この制度は、お互いを人生のパートナーとして、日常生活において相互に協力し合うことを約束した、双方または一方が性的マイノリティであるお二人が、パートナーシップ関係にあることを宣誓する制度です。この制度による法的な効力はありませんが、お二人のパートナーシップを尊重し、多様性を認め合いながら、自分らしく、いきいきと暮らせる社会の実現の一助となることを期待しています。

今後は、制度の周知を継続的に実施するとともに、国や県、近隣自治体の動向を注視して、連携強化なども検討してまいります。

次に、「埼玉県65歳健康寿命における鳩山町の状況について」でございます。

「埼玉県65歳健康寿命」とは、埼玉県衛生研究所が毎年、平均寿命、平均余命、高齢化率及び要介護認定率などの最新データを用いて算出する健康指標で、65歳に達した方が健康で自立した生活を送る期間、具体的には要介護2以上になるまでの期間を「健康寿命」としているものです。

この65歳健康寿命の最新結果が先日公表されました。今回は、令和2年のデータを基に算出したものです。コロナ禍で、思うように健康づくり事業が展開できない時期が続いている中ではありますが、鳩山町は男性が19.17年で県内1位、女性は21.50年で県内1位となり、男女ともに県内1位となるのは4年ぶりです。男性は、7年連続。女性は、4年ぶりの1位への返り咲きとなりました。

ちなみに、「街の幸福度ランキング2021」 で鳩山町が全国第1位を獲得した際の参考資料において、幸福度に影響を与える主観的な要素の第3位が健康とのことでした。今後も、感染予防対策に十分留意し、鳩山らしさ溢れる健康づくり事業を展開し、町民の方々が可能な限り住み慣れた地域で、生き生きと健やかな生活を継続できるよう努めてまいります。

最後に、「ウクライナ人道支援募金について」でございます。

ウクライナ紛争における戦闘の長期化が懸念される中、多くの市民が緊張と不安の中で過ごしています。子どもを含む市民の死傷者の報告や市民生活に不可欠なインフラにも多くの被害がでています。また、紛争の被害を恐れ、多くの人びとが周辺国に避難する状況が続いております。

町では、これらの状況から人道危機が懸念されるウクライナの人々を支援するため、役場庁舎内等に募金箱を3月9日から設置し、皆様から温かいご支援をいただき、これまでに合計で22万6,473円の募金を日本赤十字社へ送金させていただきました。

当初は募金の実施期間を5月末までと予定しておりましたが、期間を9月まで延長し、募金活動等を通じて支援を進めて参りますので、引き続きご理解・ご協力をお願いいたします。

さて、本定例会に上程されます案件は、専決処分の承認に関するもの1件、財産の処分に関するもの1件、条例の制定に関するもの3件、令和4年度一般会計、特別会計及び企業会計補正予算の議定に関するもの3件、人事に関するもの2件の計10件でございます。

いずれも重要案件でありますので、慎重なご審議をいただき、速やかなるご議決を賜りますようお願い申し上げます。

なお、併せて、令和3年度一般会計繰越明許費繰越計算書の報告が1件、また議案ではございませんが、人権擁護委員の推薦につき意見を求めるもの1件もございますので、よろしくお願い申し上げ、行政報告とさせていただきます。