鳩山町議会令和3年第4回定例会（12月）

行政報告をいたします。

はじめに、「鳩山町の幸せな未来を考える第1回まちづくりワークショップの開催について」でございます。

幸せな未来としたのは、次期の計画である第6次総合計画では、町民のみなさんの幸福度を指標の一つに加える予定であることと、その総合計画策定のための意識調査において幸福を感じる町民の割合が約7割と多かったこと、さらには民間会社の大東建託株式会社が調査した「まちの幸福度調査」で鳩山町が首都圏ナンバーワンになったという結果などによります。近日中に幸福度の全国ランキングが発表されるということで、注目しているところです。

このまちづくりワークショップでは、第6次鳩山町総合計画及び鳩山町魅力発信デジタルブックを作成するにあたって、町民参加により鳩山町の魅力や幸福度を高めるための施策を考えました。

テーマは、「あなたが町長になったら、8年後の町民の幸せのためにどのような施策や事業をするか」といったテーマで議論を行いました。

当日は定員30名のところ、34名の方が参加し、5つのグループに分かれ、検討した結果をグループごとに発表しました。

各グループで検討した内容は、町民の皆さんからの公募委員等で組織する「鳩山町総合計画審議会」で協議し、「第6次鳩山町総合計画素案」を策定する中で、できるかぎり反映できるように検討したいと考えております。

今後でございますが、ワークショップ等のご意見を反映した総合計画素案を令和3年12月1日から令和4年1月5日までの間、パブリックコメントを行う予定でございます。

なお、このパブリックコメント期間中の12月19日（日曜日）午前10時から、鳩山町地域包括ケアセンターで、総合計画素案に関する第2回の「まちづくりワークショップ」を開催いたします。

このように、計画素案をつくる段階から複数の町民参加の手法を取り入れて、計画策定を進めておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

次に、「災害時に備えた可搬型給電器パワー・ムーバー整備について」でございます。

災害時等の電源確保対策として、町では新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して、可搬型給電器パワー・ムーバーを購入いたしました。この製品は電気自動車の蓄電能力を活用し、電気機器に電力供給を行う装置でございます。

この装置は、通常の発電機と比べて音も静かで移動も簡単なため、町内の避難所などでの活用ができます。また、電気自動車1台につき、80Wの照明10台が12時間、600Wの冷蔵庫1台が24時間、同時に供給できるだけの電力が確保できます。本年10月8日（金曜日）には、この可搬型給電器パワー・ムーバーを災害時に使用できるように、町職員を対象とした操作説明会も行いました。なお、当日の様子は町公式 YouTubeチャンネルでご覧いただけます。

最後に、「デジタル図書館の実施について」でございます。

本町では、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した事業で「鳩山町デジタル図書館」を明日12月1日の午前9時30分からスタートします。

デジタル図書館は、インターネットで24時間いつでも・どこでも、電子書籍を借りて読むことができるサービスで、コロナ禍で外出を自粛しなければならない時や、図書館へ行くことができない方にも、図書館に来館しなくてもパソコンやスマートフォンなどで読書を楽しむことができます。

その他にも、音声読み上げ機能がありますので、目の不自由な方も利用できますし、絵本などの動画を見ることもできますので、就学前のお子様のいるご家庭での活用や、小中学校のGIGAスクール端末でも読書ができる等、様々な活用が広がります。

今後におきましては、このデジタル図書館を導入するだけではなく、できるだけ多くの皆様にご利用いただくよう、利用者への利用説明会をはじめ、町内の保育園や学童保育などへ、デジタル図書館を活用するための大型モニターを設置する等、デジタル図書館の活用・普及に努めて参ります。

さて、本定例会に上程されます案件は、町条例の制定に関するもの11件、規約の変更に関するもの2件、指定管理者の指定に関するもの3件、令和3年度一般会計及び特別会計、ならびに企業会計補正予算の議定に関するもの4件、町道路線の認定に関するもの1件、鳩山町農業委員会の委員任命における認定農業者等の取扱いに関するもの1件の計22案件でございます。

いずれも重要案件でありますので、慎重なご審議をいただき、速やかなるご議決を賜りますようお願い申し上げます。

なお、併せて、令和2年度鳩山町一般会計歳入歳出決算不認定に係る措置の報告が1件ございますので、よろしくお願い申し上げ、行政報告とさせていただきます。